カテゴリー:豆知識:玉掛け関連とそのた

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カテゴリー/ 豆知識:玉掛け関連とそのた |投稿者/ フジロープ機材商会
2018年04月27日

意外とご存知ないこと

ワイヤーロープには用途に合ったロープとして様々に種類分けされますが今回は(麻芯)と(鋼芯)の違いをご紹介させていただきます。一般的に多く玉掛用として使用されているのがJIS6X24(麻芯)下の写真左側になり、価格や性質などあらゆる面で最も扱いやすいとされています。

右側がJIS/IWRC6XFI(鋼芯)フィーラーとも呼ばれます。破断強度、対磨耗性は6X24に比べ高く、硬い、つぶれにくい、曲げに強い、伸びにくい、高温下でも芯が焼けないなどの利点があります。重機索などに多く使われていますが、玉掛索としても使用されています。柔軟さには欠けますが2点、4点吊や下写真のようにストレートの状態で使用される場合には長所を活かし安全性を高め、吊具寿命を延ばすことができます。

      玉掛用安全使用荷重の比較表(t)表示

 ロープ径  6X24(麻芯)  IWRC6XFI(鋼芯)
6  0.30  0.41
 8  0.53  0.73
 9  0.67  0.93
 10  0.83  1.15
 12  1.20  1.65
 14  1.64  2.25
 16  2.14  2.95
 18  2.71  3.73
 20  3.34  4.60
 22  4.06  5.55
 24  4.82  6.61
 26  5.65  7.76
 28  6.57  9.01
 30  7.54  10.35

 (ロープが切断してしまう荷重の6分の1の荷重がロープの安全使用荷重になります)

 

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2018年04月25日

スリング用補強パッドの活用

スリングベルト用の補強パッドには、筒状になったものと下の写真のようにマジックテープ式のものがあります。

編込みワイヤーのトゲをカバーして、作業者の怪我を防いだり、吊荷をキズから守る事が出来るうえ、ワイヤーの損傷も防ぐ事ができます。

ベルトの厚みも4mm厚のものがあり磨耗にも強く、マジックテープも強力で簡単には外れません。サイズもワイヤ径6mmから、100mm前後まで対応でき、長さもご希望の長さで製作が可能です。標準サイズは30cm~50cm。

下の写真は使用例ですが、油汚れでパッドが黒くなってしまっています。2年間使用していれば仕方ないですね。ワイヤーロープを新しいものに交換してからもパッドは取り外しがききますので繰り返し使用できます。

編込みワイヤのトゲをなんとかしたい!

吊荷にキズをつけたくない!

ワイヤーロープの損傷の激しい部分をカバーするものがないか!?

そんなときにお役立ちできるかもしれません。

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2018年04月23日

ワイヤーロープ補強金具

ワイヤーロープを摩擦から保護するための補強金具(シンブル、コース)には様々な用途に合った形など数種類がありますが一般的なものがA型と呼ばれるものです。このA型の中にも補強板付きシンブルというものがあります。下の写真の上のほうが補強板付きシンブルです。

シンブルはアイの摩擦や曲がりによる素線切れをカバーしロープ寿命を延ばす事ができますが、オーバーワークや、シンブル自体の寿命がくるとどうしても延びてきてしまいます。2点、4点吊の場合ロープ長さに差が出てきたり、シャックルが外しにくくなったりしまうことも。その点、板付きシンブルはシンブル自体の変形を防ぐので普通A型よりも強度があり、シンブルの変形によるロープバランスのくずれの心配も少なくなります。

シンブルの金具のあたる部分も摩擦による磨耗やヒビ割れがおこりますので定期的確認で無事故作業を宜しくお願いします!